セトリ
オナニーマシーン/サンボマスター「放課後の性春」
オナニーマシーン/サンボマスター「放課後の性春」の収録曲
オナニーマシーン
1.めんどくせー
2.ラブワゴン
3.ボクはストーカー
4.ソーシキ
5.ポコチン
サンボマスター
6.さよならベイビー
7.美しき人間の日々
8.手紙
9.ふたり
10.そのぬくもりに用がある
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オナニーマシーン/サンボマスター「放課後の性春」とは
2003年7月に発売されたオナニーマシーンとサンボマスターによるスプリットアルバム「放課後の性春」。
サンボマスターはまだ「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」が出る前なので、このアルバムでサンボを知った人も多いはず。
オナマシとサンボのいいところ全開のアルバムで特典のカセットテープではオナマシのイノマーとサンボの山口のやりとりが収録されている。
とくにアコギで弾く「あの人」はヤバすぎる。
おそらくこの「放課後の性春」はサブスクでは解禁されていないのでいまではCDで聞く以外方法はない(サブスクにありました、すみません)
朝起きたときにメロディが降りてきたという「めんどくせー」、スタパンらがコーラスで参加している「ラブワゴン 」、好きな想いが止まらない「ボクはストーカー」、
雪が降るたびに思い出す、最高のラブソングであり名曲中の名曲「ソーシキ」と、歌詞が深くて、そしてやさしいオナマシの性春がここにある。
オススメは「ソーシキ 」
まず歌詞を読んでみてください。めちゃくちゃ切なくて、建前なんかいらない本音の言葉があります。
オイラのソーシキにあのコは彼氏つれて
「さびしーね」なんて言ったりするのかな?
泣いた後にはSEXするくせに
ーーーー
オイラのソーシキはPUNK ROCKでお別れしましょう
あのコはオイラを忘れるだろう
オイラは死んでも忘れないのに
オナマシのボーカルベースのイノマーは残念ながら2019年12月19日に53歳という若さでお亡くなりました。
「ソーシキ」は冒頭からコーラス全開でやさしいイノマーの叫びが心にぶっ刺さる名曲。
イノマーの葬式で流れたのでしょうか。流れてるはずです。
クラスで一番キモいあいつが歌う、世界で一番美しい歌・・・
銀杏BOYZの峯田和伸さんの「クラスで一番キモいあいつが歌う、世界で一番美しい歌・・・おい、日本国民!!ニャンニャンしてる場合じゃなーんだよ」
すべての歌詞が深く刺さり、そして考えさせられます。
コーラス参加のおともだちやスペシャルサンクスが豪華です。
戒名「性春昌幸信士」が残した放課後のひと時
今回、オナニーマシーン/サンボマスター「放課後の性春」を紹介したきっかけは2021年1月6日にテレビ東京系のテレビ番組「家、ついて行ってイイですか?」でイノマーの生きざまを見せつけられたからです。
「あの人」という歌の歌詞にこういうのがあります。※「放課後の性春」には収録されていません。
北野武にはなれないさ 遠藤ミチロウにもなれない
どんなにどんなにがんばっても
しょせんオイラどまり
SEX PISTOLSにはなれないさ ブルーハーツにもなれない
チンポを出して
オナニーオナニー
オイラ オナニーマシン
ーーーーー
人生に期待するな・・
人生に期待するな・・人生に期待するな・・
昔、あの人が言ってた
「家、ついて行ってイイですか?」内でイノマーがなくなる二か月前に行ったラストライブの帰りに
密着していたディレクターが「とりあえずここまでの人生どうですか?」 と聞いたところ
イノマーはぐったりしながらも「楽しいよ。楽しすぎたよ。楽しすぎるのも問題だな。」と答えました。
その瞬間、あの人の歌詞が浮かび、憧れの人になれなかったかもしれないけど、オナマシ、イノマーは人から憧れる人になったんだと、
思ったら涙が止まりませんでした。
最高の性春をありがとう。
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