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全曲紹介!Radiohead「Hail to the Thief」(レディオヘッド ヘイル・トゥ・ザ・シーフ)
Radiohead

全曲紹介!Radiohead「Hail to the Thief」(レディオヘッド ヘイル・トゥ・ザ・シーフ)

Radiohead「Hail to the Thief」のジャケット

Radiohead「Hail to the Thief」のジャケット

Radiohead「Hail to the Thief」の収録曲

Radiohead「Hail to the Thief」の収録曲

1.Sit Down Stand Up (“Snakes & Ladders.”)
2.Sail to the Moon (“Brush the Cobwebs Out of the Sky.”)
3.Backdrifts (“Honeymoon Is Over.”)
4.Go to Sleep (“Little Man Being Erased.”)
5.Where I End and You Begin (“The Sky Is Falling In.”)
6.We Suck Young Blood (“Your Time Is Up.”)
7.The Gloaming (“Softly Open Our Mouths in the Cold.”)
8.There There (“The Boney King of Nowhere.”)
9.I Will (“No Man’s Land.”)
10.A Punchup at a Wedding (“No No No No No No No No.”)
11.Myxomatosis (“Judge, Jury & Executioner.”)
12.Scatterbrain (“As Dead as Leaves.”)
13.A Wolf at the Door (“It Girl. Rag Doll.”)

Radiohead「Hail to the Thief」とは

Radiohead「Hail to the Thief」とは
2003年6月9日発売のRadiohead(レディオヘッド)の6枚目のスタジオアルバム「Hail to the Thief(ヘイル・トゥ・ザ・シーフ)」。

「Hail to the Thief」は、2000年のアメリカ大統領選挙とアメリカ同時多発テロ事件後の政治的な緊張感に影響を受けています。
トム・ヨークの歌詞は、戦争とテロといったトピックからインスパイアを受け、その中には童話や子供向けの文学からの要素も含まれています。
アルバムHail to the Thief」のアートワークは、Radioheadの長いコラボレーターであるスタンリー・ドンウッドによって制作。カラフルで鮮やかな色彩が使用され、ロサンゼルスの広告から取られた言葉やフレーズが道路脇に描かれています。これらの言葉は、広告の本来の意図から外れ、不穏な雰囲気を醸し出しています。
アートワークは、時事問題や政治的な議論を反映し、アルバムのテーマと一貫性を持たせています。

「Hail to the Thief」は、前作の「Kid A」と「Amnesiac」で試みられたエレクトロニックサウンドからの脱却を試みた作品です。
バンドはエレクトロニック要素を取り入れつつ、よりリアルでライブ感のある音楽を作ることを目指しました。多くの楽曲では、エレクトロニック要素をオーバーダビングせずにスタジオでライブ録音されました。バンドはコンピュータを他の楽器と組み合わせ、演奏としての要素を重視しました。
このアルバム「Hail to the Thief」の制作は急いで行われ、プロクラスティネーションや過度な分析を避けるために努力しました。トム・ヨークはスタジオで歌詞を書く時間がなかったため、新しい方法で歌詞を書く必要がありました。一部の楽曲では、単語を切り取り、ランダムに配置する手法を再び使用しました。

「Hail to the Thief」の制作は非常に迅速で、ロサンゼルスでわずか2週間でほとんどの楽曲が録音。このアルバムは、前のアルバムとは異なり、即座の演奏と生のサウンドに焦点を当てています。曲の特徴としては、多様なリズムパターン、異なる楽器の組み合わせ、力強いギターサウンド、トム・ヨークの独自のヴォーカルスタイルが挙げられます。曲のテーマは多岐にわたり、戦争、政治、社会、個人の内面などが取り上げられています。アルバム全体は、Radioheadの進化と実験精神を示すもので、多彩な音楽スタイルとアイデアが組み合わさっています。

「Hail to the Thief」は、幅広い音楽的要素が統合された作品であり、そのアルバム全体が一つのコンセプトとして結びついています。アルバムは「2 + 2 = 5」という力強いオープニングトラックから始まり、その後もエレクトロニック、ロック、バラード、実験的な要素が交互に現れます。個々の曲は異なるテーマを掘り下げており、アルバム全体で統一感がありながらも多様性が豊かです。アルバムの構成は聴衆を引き込み、途中で飽きさせず、全体としての印象を強化しています。

名曲「2 + 2 = 5」は、ジョージ・オーウェルの小説「1984」に登場する「2 + 2 = 5」という文句に由来しています。この小説では、政府が真実を歪曲し、支配を強化するために数学的な真理を曲解する描写があります。Radioheadは政治的なテーマを扱っていることから、この文句が選ばれたと考えられます

「Hail to the Thief」は、Radioheadがその音楽的な進化と政治的な表現を探求し、前例のない音楽的融合を実現した名盤。

「Kid A」と「Amnesiac」とはまた違ったレディヘの音楽性を味わえます。

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オススメ代表曲は「2 + 2 = 5」

Radiohead(レディオヘッド)の「Hail to the Thief」(ヘイル・トゥ・ザ・シーフ)の中からおすすめ代表曲は「2 + 2 = 5」。
前作、前々作は不協和音の中の美を感じ、どっぷりハマりました。
その頭で初めて「2 + 2 = 5」を聞いた時にぶっ飛びました。
めちゃくちゃロックじゃん!そして心地いい。

同じことを繰り返さないレディヘを感じました。なので代表曲は「2 + 2 = 5」で決まり。

Radiohead「Hail to the Thief」制作時のメンバー

名前 担当
Thom Yorke vocals, guitar, piano, keyboards
Jonny Greenwood guitar, keyboards, ondes Martenot, orchestral arrangements
Colin Greenwood bass guitar
Ed O’Brien guitar, effects, backing vocals
Philip Selway Drums and percussion

世界が震撼する。真実が鳴っている

スタンリー・ドンウッド(Stanley Donwood)にデザイン

歌詞カードは必見


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ライナーノーツはrockin’on編集長(当時)山崎洋一郎さん

ライナーノーツはSNOOZER編集長(当時)田中宗一郎さん

歌詞の日本語対訳は山下えりかさん

政治と音楽の共鳴、盗人へ贈る讃美歌

全曲紹介!Radiohead「Hail to the Thief」(レディオヘッド ヘイル・トゥ・ザ・シーフ)

Radiohead(レディオヘッド)の6枚目のスタジオアルバム「Hail to the Thief(ヘイル・トゥ・ザ・シーフ)」は政治的なテーマと実験的な音楽性が融合した傑作。
アルバムのタイトルは政治的風刺を含みつつ、現実世界への問題提起でもあります。アートワークはLAの広告からのインスピレーションを取り入れ、賞賛と皮肉を込めています。
音楽的には、従来のロックサウンドと前作のエレクトロニカを組み合わせ、力強くも実験的なサウンドが楽しめます。曲には政治的メッセージが込められ、アルバム全体が社会への問題提起と音楽的革新を融合した歴史的名盤。

アーティスト情報

公式ホームページ:https://www.radiohead.com/
公式Youtubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCq19-LqvG35A-30oyAiPiqA


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